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台湾の成長 巨大商機

台湾の成長 巨大商機]
マクロでの台湾市場の考察です。
蔡英文総統の下、台湾経済発展のための大号令が出ています。
昨日のコラムでも紹介した、<前瞻基礎建設計画>や<5加1政策>が基本となっています。
前瞻基礎建設計画が何かが分からない場合、昨日のコラムを参考ください。
大型インフラ投資計画の下、また、アメリカとの協調が確実となっている台湾から目が離せません。
各種産業がデジタル化を加速、コロナ以降の世界を見据えた経済振興を進めたい政府が大号令を発し、トランプ大統領選挙後の台湾域内への巨額な外資の流入に伴い、台湾はますます発展していきます。
アップルなどの企業も既に台湾国内に工場を建設し、台湾企業と協業を始めています。アメリカ、EUを始めとした各企業は台湾に注視しています。
日本企業にとっても商機が拡大する事は間違いありません。

香港国家安全法を契機とした中国離れが世界中で確実に始まっている事も見逃せません。
台湾はこれを見越してインドを始め、ASEAN地域との経済・安全保障面での連携もしっかりととっていました。
日本の安倍元首相がその中心人物としてしっかりと台湾、ASEAN、インドをまとめ上げ、5アイズも含め連携網を作ってきました。
昨日発表された岸防衛大臣登用がその継承者として任務を継続する事を物語っています。彼は、李登輝総統がお亡くなりになられた際にも元森首相と共に台湾に訪れている新台派であり、安倍元首相の弟と言う事も有り、しっかりとその構想を受け継いでもらえる人材でしょう。アメリカとも既に話が付いていたと推測される人事だと思います。

日本でも有名な半導体製造工場であるTSMCは、既にアリゾナに工場を建設する事でアメリカと合意しています。
TSMCは、政府が12%の資本を投資している会社です。
この事は、アメリカと台湾が5G、6Gの世界を見据えた世界戦略を共に歩むと言っても過言ではないでしょう。
TSMCは、着々と台湾国内でも新工場設立の為の巨大な土地を次々と購入しています。5ナノ、将来の3ナノの製造技術は既に世界で最も進んでいます。かつては日本のお家芸で有った産業が既にアメリカと、そして協力関係にある台湾の手中に収まった感は否めません。
半導体を始めとした最先端技術に惜しげもなく国家予算を投資している台湾は、今後目の離せない存在になることは間違いありません。

いま世界は2分化されようとしています。
民主主義を取り入れている自由主義の国々と、独裁国家である共産主義です。
今後の世界の未来図がどうなるかはみなさん容易に想像できると思います。

台湾に興味のある企業家、起業家は是非とも台湾を良く考察してください。