丸紅問題
下に掲載したのは、今大問題になっている丸紅とリーマン.Bの問題である。
全くもって驚きのないようだ。私も以前商社勤めをしていたので、頭から最後までこの話の
進んで行った過程は容易に想像が付く。しかしながらだました方の努力と度量には頭が下がる。
また、堂々とだまされたリーマン側の度量の大きさにも頭が下がる。正直、正常な神経を
持っていればこんな事は起きない筈である。起きる筈も無いと思う。しかし、実際起きて
いるのである。
貸した側の与信管理のずさんさ。だました側の図太さ。丸紅の社内管理のずさんさが手に取る
様に分かる。仮にも、丸紅の名刺を出し、丸紅所属の嘱託社員が行ったことは事実で、会社側は
個人がやったことで会社には責任が無いと言い張っているが、仮にも名刺を渡しているわけで
実質上、会社としても何らかの処遇をしなくてはならないかとは思う。しかし、金額が凄い。
私も商社にいたので、商社の信用力と言う物は計り知れない物がある。その結果がこの始末。
凄いの一言だ。いま、両者とも蜂の巣をつついた状態になっている事だと思う。
起きてはいけない事が起きた事件。今後の成り行きに注目していきたい。
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大手総合商社「丸紅」の稟議(りんぎ)書が偽造され、投資ファンドなどに架空投資話が持ち掛けられた問題で、米証券大手のリーマン・ブラザーズは31日、丸紅に対し出資金返還を求める訴訟を東京地裁に起こした。リーマン・ブラザーズは金額を明らかにしていないが、関係者によると請求額は約350億円という。
懲戒解雇された丸紅の嘱託社員2人も関与したといい、リーマン・ブラザーズは使用者責任を主張しているとみられる。
関係者によると、リーマン側は昨年8月に病院再生事業への出資話を知り、その後5回にわたり資金を拠出。しかし、今年2月末の期日が来ても返済されなかったことから丸紅に問い合わせ、不正が発覚した。
出資に当たりリーマン側は丸紅嘱託社員から同社幹部と称する人物を紹介され、名刺を交換。丸紅のレターヘッドのある用紙に役員が押印した書類を見せられたが、返済が滞った後の丸紅側との話し合いで、幹部と称していた人物は別人が成り済ましていたことが判明した。リーマン側は先週、警視庁に被害届を出しているという。
丸紅は29日に発表したコメントで、元嘱託社員が医療関連会社、アスクレピオス前社長に利用されただけで、「会社として一切関与しておらず、一連の支払い義務はない」との見解を示している。