台湾国内に見る欠点
民進党の議員によって、中国と台湾の窓口に当たる海峡両岸関係協会の副会長がもみ合いの上
地面に倒された。今台湾のマスコミで、物凄い勢いで取り上げられている。
台南と言う地域は、民進党の基盤が強く、国民党政権に対する敵意もまた大きい地域だ。
今回、国民党が政権をとり、対中国に偏りつつある政権を批判するつもりでこのような行為に
行き着いたことは想像出来る事であるが、暴力と言う手段に訴えては、民主主義国台湾の
ポリシーに全く反する行為である。また、民進党の緑のはちまきをつけた、変な輩が、副会長が
逃げ帰ろうとする車のボンネットや、屋根の上に上り、ジャンプし、車を壊そうとする映像も
あった。副会長が倒されたときも、縁石に頭をぶつけそうになっており、一歩間違えば大惨事に
なっていた所である。
台湾の国会で、議員同士が殴り合いする光景は、全世界の人がテレビなどを通して知っている事
だと思う。どうして感情が高ぶると暴力に走ってしまうのだろう。
長い歴史の中で繰り返されてきた文化の中の根強い反骨精神から来る物だろう。
民意を示すなら暴力ではなくデモと言う形を取ればいい。抗議集会を起こせばいい。
陳述書を出せばいい。いろんな方法があるはずだ。
台湾の国力を上げるためには、考える力が必要だ。一部の過激な人々のせいで下衆に見られる
事は有ってはならないことだ。特に対中国に対してはもっと大人の姿勢をとらなければならない。