suzukiconsultant’s blog

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日本と台湾の教育 台湾にゆとり教育なんて有りません

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070420-00000083-jij-pol  時事通信

ゆとり教育」について「子どもの自主性を尊重するあまり、結果として学ぶ意欲の低下につながってい

る」などと述べ、見直しの必要性を改めて強調した。この意見は、私としてはもっともだと思います。

そもそも、何も知らない、これからルールを覚えて行かなければならない子供の自主性とは何なのでしょ

うか?


この記事  http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070413-00000079-mai-soci 毎日新聞  が数日前

に伝えられましたが、これは、あくまで学校での授業単位数が少ないために、親が必死になって塾通いさ

せた結果が相当含まれているのではないかと思います。この記事の内容を鵜呑みにして、ゆとり教育を正

当化させることは危険なことだと思います。

台湾では、幼稚園の頃から英語教育、数学、国語の勉強等々日本では見られない程、教育は過熱していま

す。小中でのスパルタ教育、高校、大学での輪切り振るい落とし選抜制度など、こと教育となると日本以

上の熱心さで取り組んでいます。この過熱振りが異常な履歴書のみの高学歴を生んでいます。台湾では、

道徳教育がほとんど無いために、公共の協調性、団体主義などと言うものは、この国の文化風習になぞら

れて、全くうすべったい物になっています。

では、これがいいのか と言うとそうでは有りません。

日本では、せめて小中学校時代は、昭和40年代くらいの教育課程に戻したほうがいいのではないかと思い

ます。自分はその当事、学校でいろんな事を学んだ記憶が有り、授業が終わった後校庭でみんなでわいわ

い遊んでいました。学校でルールを学び、放課後、皆でそのルールを実践し、協調性を学ぶ。そんな時代

が懐かしく思いますし、今の時代の人たちの個人主義的クールさを考えると、ゆとり教育に隠されている

メリットと言うものは見えないのではないかと思います。子供を教育できなくなった、そして学校に責任

を全て押し付ける親たちのエゴも否定できないその中に含まれる要素ですが。

今こそ、本当に教育の有り方を真剣に考える時期が来ていると思います。日本の常識は世界の非常識、 

こんな言葉が海外にいると多く言われますが、まんざら外れているとは思いません。

わたしは台湾で幼児教育顧問もしていますが、日本から我々の園に入園される親たちの心の裏の心理を読

み取ると、本当に日本の将来が危惧されます。親御さん、我々も頑張りましょう。