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ついにメーカー機能を有した台湾の獅子。鴻海の郭会長の名言

ついにメーカー機能を有した台湾の獅子。鴻海の郭会長の名言。
これからの行先、展開、サプライズが面白い。頑張ってほしい!!

下はヤフーからの記事のコピーです。

台湾の鴻海精密工業(鴻海)とシャープは2日、大阪 堺市の堺ディスプレイプロダクトにおいて、共同会見を開催し、鴻海によるシャープへの出資についての契約に正式に調印した。


 鴻海はシャープへ3,888億円の出資を行ない、シャープは、鴻海傘下での再建を目指す。鴻海はシャープの持つ液晶技術や製品を活かすとともに、有機EL開発を加速する。

 シャープの高橋社長は、「(鴻海創業者で会長の)テリー・ゴウ氏は、世界的な実績を積み上げてきた起業家。鴻海は一流の設計会社であり、開発・生産会社で、興隆するアジアの成長感、スピード感、そのもの。鴻海の強みは、独自の視点で技術トレンドと製品ニーズをとらえ、その生産力でグローバルな顧客に高品位に展開できる」と資本提携の意義を説明。

 また、数年来、絞られてきた資金を成長への投資に振り向ける。「近い将来、いろいろな製品がクラウド化し、インテリジェンスを持ち、ビックデータにより、家電は世界中の日常的なニーズを満たすことがある。スマートな製品により、世界の文化や生活に貢献する。両社の文化を認め合い、経録して、相互の遺伝子、ベンチャースピリットを共有し、アジアから新しい創造の姿を表していきたい。このアライアンスによってシャープが脱皮し、10年、100年と価値を想像し続ける会社を目指す」とした。

 鴻海精密工業創業者で会長の郭台銘氏は、「私は日本が好きです、シャープが好きです」と述べ、日本とのつながりを強調。「今日は、鴻海とシャープにとって重要な日である。シャープは引き続きイノベータであり、シャープの技術は高く、堺ディスプレイプロダクツでの共同作業では、不屈の精神を見せてくれた。」とシャープを評価。イノベーションとして、8Kディスプレイを挙げ、「66歳の私を若々しく見せてくれる」と述べて笑いを誘った。

 また、「100年以上の歴史を持つ日本の会社がなぜ海外の会社に、という疑問を持つ人もいるかもしれない。しかし、世界はフラットになり、ビジネスは国境のない事業体になっている。株主は世界中にいる。シャープな日本の会社ではない、グローバルカンパニーだ。鴻海も同様のグローバルカンパニーで、その両社が協力する」と述べた。

■ 企業文化の違いこそ重要。明確なロードマップで再生

 また、テリー・ゴウ氏は、「このアライアンスでは企業文化が違うという人もいるが、それが重要なこと。だからうまくいく」と説明。「鴻海は、世界でもっとも優れた会社と取引しているが、もっとも厳しく、また重要なお客様でもある。顧客からは、常に厳しい要求がつきつけられるが、だからこそそれを実現するために努力する。強く求められることで、さらなる上を目指せるのだ違いを利用してお互いをより高いところへ押し上げることが重要だ」と両社の提携がうまくいくと強調。「鴻海もシャープも変化を促すことができなければ、競合他社に食べられてしまう。懸命に泳ぎ続けなければならない」とした。

 また、再建計画については、「明確なロードマップを持っている」と説明。

・シャープがスピーディかつ最高の技術、品質で製品化できること

・シャープが再び、先端のグローバルブランドになるようサポートする

 というプランの元、再生に取り組むという、詳細は言えないとしながらも、新たなIoT機器や、蚊も取れるスマート空気清浄機、スマートエアコン、スマート調理家電などの事例を紹介した。

 また、直近では3月31日に支払った1,000億円を次世代のIGZO、有機EL、カメラ、センサー技術などのディスプレイ技術に投資することを紹介。「有機EL(OLED)ばかり言われるが、IGZOも重要で、シャープは世界のリーディングカンパニーだ」と強調した。さらに「最先端技術をつかって、生産能力を増強する」とし、シャープの技術や鴻海の販路などを組み合わせて、世界の需要を満たしていくとした。

 シャープから学ぶこととしては、「鴻海は、シャープから100年企業になる術を学びたい。いまは42歳で、まだ先は長い。一方で、シャープがさらに100年イノベーションをすすめることができるようにフルサポートする」と強調。シャープの社員に対しては、「皆さんとともに働くことを楽しみにしている。シャープの成功のための明確なロードマップがあり、必要なリーダシップを提供し、立て直す。私とともに今後100年、繁栄、生存できるような旅路に一歩踏み出してほしい」と呼びかけた。

 テリー氏は、「今日は素晴らしい日だ。両社、従業員、株主にとって素晴らしい日になる。世界の経済やIT産業にとっても素晴らしい日になる」と締めくくり、両社の成長をアピールした。